飲食業界でよく耳にするFLコストとは、Fは材料費(Food)、Lは人件費(Labor)と合算させた費用のことを言います。
では、そのFLコストの割合はどのくらいが理想なのでしょうか。
業種や業態、規模によって異なりますが、一般的には55%から65%程度が適正と言われております。いかに飲食店の経費にとって大きな割合を占めていることが解ります。
収益をあげるには、まずはこのFLコストをしっかりと管理することが重要です。
では、どうやって管理していくのか?
*仕入も在庫も最小限に抑え食材のロスをなくす。(Food)
*商品の原価と原価率をしっかりと把握する。(Food)
*曜日や時間によって適切な人員の配置ができているか。
飲食店には大きくわけてホールスタッフとキッチンスタッフの2つにわかれます。
業種・業態・規模によってホールとキッチンの割合は異なりますが、例えばキッチンよりホールに人員を多く要していたら、100に対して、ホール60、キッチン40と人件費の割合を決めておきます。
そして着地売り上げを設定し、売り上げに対する人件費予算で割り、人件費金額を算出していきます。
例えば解りやすい数字で表すと
着地売り上げ 10,000,000万円
人件費25%=25万円
割合 ホールスタッフ250万円の60%=150万円
キッチンスタッフ250万円の40%=100万円
ホールスタッフの平均時給 1,000円
キッチンスタッフの平均時給 1,200円
これを労働必要時間に割り振り人件費をコントロールし管理していくのです。
細分化することによって無駄をなくし、収益をあげるポイントになります。
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中込 絵麻
調理師
1975年生まれ 東京都世田谷区出身
子供の頃から、飲食店の経営者であった父に憧れ、高校卒業と同時に調理師免許を取得するが、もうひとつの捨てられなかった夢「建築士」を目指し建築学科へと進学。
卒業後は内装設計会社へ就職し、設計~施工管理を担当する。
飲食店、病院、エステティックサロン、オフィス、住宅等を手掛ける。
手掛けた店舗の中には十数年経つ現在も売上をのばし続け繁盛店もあれば、オープンして数年後店舗の前を通ったら違う店舗になっていたという悲しい経験もあります。
夢を形にする幸せをお客様と共感したい。その幸せの形を継続させたい。
そんな強い思いの中、数々の経営者をサポートしてきた会計のプロである当事務所の代表税理士である中野克美と出会いなにか飲食店の皆様のお手伝いが出来ないだろうかと、このプロジェクトを立ち上げました。
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