【お客様を引き寄せる看板つくり】
Q・お客様は、お店を選ぶときに何を基準に選ぶでしょう?
はじめから目的があってお店を選ぶ場合
例えば、目的とは接待や合コンなどです。
あなたが接待や合コンの幹事になったとします。
予算やエリアなど、条件はたくさんありますよね。
あなたなら、どうやってお店を選びますか?
はい。
ほとんどの方は飲食店の検索サイトを利用します。
クーポンも発行出来たりして お得 ですし、
条件を入力すれば、条件にあったお店がずらーりと出てくる。
本当に便利です。
では、ふらりと立ち寄りたくなるお店や、わざわざ検索サイトで予算やエリアの特定をしなくても
入りたくなるお店ってどんなお店でしょう?
想像しておいてください。
では、また質問を変えます。
A 最初から目的(条件)が決まっていて選んだお店
B とくに目的もなくふらっと入りたくなるお店
あなたなら、どちらのお店のオーナーになりたいですか?
検索サイトで、予算とエリアだけで選んだお店のリピート率は高いとは言えない。
しかし、ふらっと入りたくなるお店のリピート率は結構高いのです。
では、どうやって【ふらっと入りたくなるお客様】を呼び込めばよいのでしょう?
正解は・・・
まずはお客様がお店に入るまでの心理と行動パターンを知ることです。
お客様は初めて入る店には警戒心を持っています。
ではどうやって、その警戒心を解き放つのか
【お客様がお店に入るまでの行動パターンとは】
①看板や外観が目にとまる。
②入り口に置かれたメニュー表で、商品や価格を確認できる
③店内の様子が確認できる
主にこの3点で警戒心は、ほぼ解かれていきます。
お店に入るまでは【モノ】を利用
お店に入ったら【コト】で勝負です。
【看板の重要性について考えてみましょう】
看板はお店の顔です。
お客様の目に留まらなければ意味がありません。
そこで看板つくりに大切なポイントを3点おさえておきましょう。
①何のお店かすぐに解る
②見えやすい看板である
③店内の雰囲気を上手に伝えられているか
【では具体的にどうするの?】
①何のお店かすぐに解る
一瞬で何のお店か解っていただくには【お店の名前より、業態を知らせる】ことが有効的です。
さらに文字数にもポイントがあります。
業種・業態を5文字以内でまとめるとインパクトが強くなるのです。
情報を詰め込みすぎると解りつらくなりますので、文字数はシンプルに。
②見やすい看板であること
単純ですが、街路樹や路上駐車の車の陰にならないように
高さや設置場所に注意しましょう。
③店内の雰囲気を上手に伝えられているか
店舗が2階などで、店内の様子が見えにくいつくりであれば、店内の写真をイーゼルや立て看板を利用して
店外にアピールします。店内の雰囲気が解れお客様も入りやすくなります。
【最後に・・・】
私がついつい寄ってしまうお店のお話をさせてください。
私は1年前に都内から引っ越しをしました。
同じ関東圏内ではありますが、縁もゆかりもない場所に引っ越してきました。
そんな私が引っ越し当初から通うBARがあります。
そこは、私の家の最寄り駅の真正面。
しかし店舗が2階にあったため、店内が見えない。
2階までは外階段。
階段を上がると、もうそこはお店の入り口。
何店舗もあるような雑居ビルではないため、店の入り口まで行ってしまったら引き返しづらい・・・
しかも引っ越してきたばかりで、よくこの街のことも解らない。
警戒心丸出しな私・・・
しかし『そこには気になるBARがある』
輝くネオン
何だか懐かしい感じの外観。
『どんな方がやっているんだろう?』
気になって気になって、店舗の1階にある立て看板を覗くと
【女性のお客様も歓迎です】
そう書かれておりました。
店内の写真も看板に載せていたため、警戒心が解き放たれ
ようやく私は階段を上がり、お店のドアを開けることが出来ました。
今では、私にとって大切な場所となりました。
看板に呼ばれ、近づいてみたら、小さな立て看板に引き寄せられ、店内に入ると素敵なマスターと
楽しく素敵な常連客で賑わうお店。
私が求めていた空間でした。
最初にお客様を呼び込むには、看板やファサードがいかに重要か解りました。
これからお店をオープンする皆様、【人を呼び込む看板】のお話、思い出していただけたら幸いです。
中込 絵麻
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