これから開業する皆様にとって、内装業者の選び方も非常に重要なポイントです。
内装はお店全体の演出でもあり、お店の印象を締める割合も高い。
飲食店開業資金の中で内装工事にかかる費用の割合も非常に高い。
高いお金をかけて、思い通りにいかなかった…なんて事を防ぐためにも、内装業者選びの豆知識をお伝えします。
目次
〜内装業者選びのポイント〜飲食店の実績があるかどうか
飲食店の施工の実績があるかどうか。
実績のない内装業者は受注を受けても、よその内装業者に外注するだけの丸投業者かも知れません。
その場合、中間マージンが発生するので、実際の施工費よりも割高になる可能性もあります。
また、金額を重視してしまうと、中間マージンで持っていかれる分、施工費を安くするため、ランクを落とした材料を使ったり、
無理矢理、工期を短くし人工(職人さんの人件費)を下げたりする可能性もあります。結果、仕上げが雑になったり・・・
住宅しか施工したことのないような業者を避け、飲食店の施工実績のある内装業者にお任せすることをオススメします。
実績が、あるかどうかはハッキリ聞いてしまって良いと思います。
実績があるのならば、過去に作った店舗を見せてもらうのも良いでしょう。
実績があっても『施工が雑だった…』
では選んだ意味がありません。
〜内装業者選びのポイント〜納得するまで打合せをしてくれること
内装の打合せをしていると、専門用語が飛び交っていて、イマイチ何を言ってるのか解らない。
そんな時はスルーせずにひと言ひと言聞き直して大丈夫です。
業者同士の打合せならともかく、お客様にまで専門用語を使う内装業者もまれに居ます。
そこは遠慮せずに、聞いてしまいましょう。
図面も同じです。
普段見慣れない図面を一瞬で読み取れるわけはありません。記号だったり、細かな数字が図面には沢山書かれてます。
親切な業者さんですと、お客様用にラフ図を書いて来てくれるところもあります。
図面はきっちり確認して、納得行くまで打合せを重ね、何度書き直して頂いても構いません。
図面の中には、平面図、立面図、断面図、詳細図、など色々ありますが、1番イメージしやすいのはパースかと思います。
イメージが湧きづらかったらパースを書いて頂きましょう。
〜内装業者選びのポイント〜提案をきちんとしてくれるか
言われたことしか考えてくれない業者と、最適なアドバイスをしえくれる業者と、どちらを選びますか?
たとえば見積もり依頼の際に、『コストをなるべくおさえたい』と伝えたら、『こうすればいくら下がります』など、あらゆる方法を真剣に考えてくれる業者を選びましょう。
〜内装業者選びのポイント〜見積もり内容は明確か
あまりにも大雑把な見積もりを出してくる業者がたまにいます。
全て『一式』で表示され、これでは単価すら解りません。
コストを下げたい場合、これでは、どの部分を削ったらよいのか検討もつきません。
見積もりの段階から、親切・丁寧な業者のほうが安心できますよね。
~店舗設計において大事なこと~
店舗の内装はデザインが良いだけでは、ベストとは言えません。
お客様の移動のしやすさや、客席一つ一つのスペースの確保だったり、
また従業員の動きやすい動線をしっかり解っていなければ、オープンしてから大変なことになります。
キッチンの動線を理解しないで設計されてしまえば、キッチンスタッフの動きは悪くなり、お客様への提供に時間がかかります。
それだけではありません。キッチン内では火を使ったり、包丁だってあります。
動線を理解しないで作られたキッチンではキッチンスタッフが怪我をする可能性だってあります。
また、客席のスペースにも動線の考慮は必要です。
提供する料理やお皿の大きさによって、スペースの確保を考えなければなりません。
アツアツの鉄板にのったステーキを、お客様同士の肩が付きそうな程のスペースのテーブルに提供することを想像してみてください。
考えるだけで恐ろしいですね。
親切な内装業者は、提供するメニューや、お皿やお盆についても、きっちりとヒヤリングをし、安全な空間作りを提案してくれます。
店舗設計の経験のある業者を選ぶことが、いかに重要かお解かりいただけましたでしょうか。
中込 絵麻
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